復刻版)tの妄想②「対局設定第3モード」

序盤で、初手からソフトによっては定跡データを使わないで思考だけで指させるモードもあります。
ただ、読みが浅いため 有効手を見つけられず お粗末な序盤にはなっていますが。
 私は読みの深さが ある深さまで深まったなら 
そのプログラムは 定跡らしからぬ、手を指すと妄想します。(かってな目安は深度51手)


次の3つの対局設定モードを希望、要望したいですね。


設定1、 定跡を指す。(データの手)
設定2、 定跡を指さない。(思考だけ)
設定3、 両方。(通常、序盤データがあれば その手(数種あるなら乱数選択)を指していますが 、
まず そのデータの手を思考評価し、データ局面をランクづけし
 その後に思考の手と評価値のいい方を指さす。)

この設定3のモードで読みを強化、深めていき、読みの深まった思考が 
どんな手を指すか、興味深いですね。(読みの深さでデータ局面のランク順位が変化?)

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●詳解●


私が定跡設定として3のモードを要望するのは次のことからです。
今の定跡は初手7六歩か、2六歩の大駒の開け道が一般となっていますが
どちらが有効かは まだ明らかにはなっていません。
ルーチンを強化、深めるごとに思考の最善手が変わる?のは当然起こるでしょう。
深度10手のときは7六歩を第一候補手に選択していたのが
深度20手では2六歩を第一候補手に選択する。


今のプログラムはプロ棋士よりも読みが浅いためプロ定跡の深い?読みを超える指し手以上を
弾きだすことは無理でしょう。
ただ、いずれプロよりも読みを超えた思考は人間の定跡の欠陥を指摘、訂正するでしょう。
ただ、先手7六歩と2六歩は将棋の絶対最善手かも 知れませんが。


過去の偉大な先人棋士たちが、創作した数百手詰めの詰め将棋が 
既に人間の読みを超えたであろう 詰めルーチンにより余詰めや不詰めなどの
欠陥が発見されている事実からも明らかでしょうか。


対局設定第3モードを、採用したプログラマーは次のことに気がつくであろう。


1、移り変わる?定跡編集の煩わしさからの開放を得て、思考の強化だけに集中、
専念することが出来る。
2、思考を強化するごとに、必要なら王を囲まないで居玉で攻撃を仕掛け対局しだす。
3、定跡手があるのに定跡手を指さず思考手を指したり、定跡手を指したり
コンピュータの指し手が予想つかなくなる。


今や、プログラムに ただ闇雲に定跡データを乱数選択で指さす、設定1(データの手)の猿真似の
時代ではないのである。
コンピュータは、まだ読みがプロ棋士よりも浅くとも、その局面をそれなりに評価、
判断する意思?を持ち始めているのである。


3のコンピュータが定跡手があるのに定跡手を指さず思考手を指したり定跡手を指したりするのを
垣間見た、プログラマーは、呟くであろう。



「まるで、思考ルーチンが自分の意思を持っているかのようだ!」と・・・。 
(ほんまかいなー)(^^;